現在の業務紹介

人工衛星を運用する目的
人工衛星は主に、科学衛星、通信衛星、技術試験衛星、観測衛星の4つに分類され、それぞれのミッションを達成するために打上げられています。
つまり、われわれの生活を豊かにそして便利にするために人工衛星を打ち上げて運用を実施しています。
人工衛星は主に、科学衛星、通信衛星、技術試験衛星、観測衛星の4つに分類され、それぞれのミッションを達成するために打上げられています。
地球観測衛星のミッション
地球の大気や水など気象を観測するため。
地球の大気や水など気象を観測するため。
科学衛星のミッション
宇宙空間の科学観測をするため。
宇宙空間の科学観測をするため。
通信衛星のミッション
現在地を測位するためや衛星間通信をするため。
現在地を測位するためや衛星間通信をするため。
技術試験衛星のミッション
新しい航空宇宙技術を確立するため。
現在、数多くの人工衛星が打上げられており、TV、電話、天気予報などにも利用され、身近な暮らしに無くてはならないものとなっています。新しい航空宇宙技術を確立するため。
つまり、われわれの生活を豊かにそして便利にするために人工衛星を打ち上げて運用を実施しています。
衛星管制業務の重要性
人工衛星がミッションを達成することができなくなってしまうと、人工衛星としての利用価値がなくなってしまいます。
例えば、GCOM-W(※1)という衛星のミッションは全球規模での水循環・気候変動に関わる観測をすること、またALOS-2(※2)という衛星のミッションは暮らしの安全のため災害観測をすることというようにそれぞれ利用価値が設定されています。
よって、衛星管制業務とは人工衛星を最大限に活かすことであると言えます!
人工衛星がミッションを達成することができなくなってしまうと、人工衛星としての利用価値がなくなってしまいます。
例えば、GCOM-W(※1)という衛星のミッションは全球規模での水循環・気候変動に関わる観測をすること、またALOS-2(※2)という衛星のミッションは暮らしの安全のため災害観測をすることというようにそれぞれ利用価値が設定されています。
※1 Global Change Observation Mission-Water(水循環変動観測衛星)「しずく」(GCOM-W)
※2 Advanced Land Observing Satellite-2(陸域観測技術衛星2号)「だいち2号」(ALOS-2)
よって、それらの人工衛星の利用価値を失わないために、衛星制御運用/衛星状態監視運用を通して、最新の衛星状態を常に把握し、ミッションを達成するための運用に支障がないかを24時間365日休まずモニタする必要があるのです。※2 Advanced Land Observing Satellite-2(陸域観測技術衛星2号)「だいち2号」(ALOS-2)
よって、衛星管制業務とは人工衛星を最大限に活かすことであると言えます!
実際の業務内容
衛星運用で関わる各運用フェーズ
人工衛星の運用には以下の4つの運用フェーズがあり、わたしたちの衛星管制運用業務は主に初期フェーズからはじまり、定常フェーズを無事クリアすることがメインとなります。

人工衛星の運用には以下の4つの運用フェーズがあり、わたしたちの衛星管制運用業務は主に初期フェーズからはじまり、定常フェーズを無事クリアすることがメインとなります。

衛星運用の概要
衛星管制とは主に、衛星運用者が地上局を通してミッションデータダウンリンク運用や状態監視運用をするためのコマンドデータ(赤矢印)を人工衛星に送信し、それぞれの運用データを人工衛星から取得することです。


※ 衛星管制システム・・・人工衛星や探査機の監視制御を行うシステム
JAXAや衛星メーカとの係わり
衛星管制業務は、JAXA・衛星メーカ・衛星システムメーカ等と運用調整をし、連携を取りながら行います。
また、各種調整以外に行っている業務として、年間の運用結果の報告・年間の運用計画/コマンドの作成・衛星状態データの評価解析等を行っています。

※JAXA・・・ Japan Aerospace Exploration Agency (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
また、各種調整以外に行っている業務として、年間の運用結果の報告・年間の運用計画/コマンドの作成・衛星状態データの評価解析等を行っています。

※JAXA・・・ Japan Aerospace Exploration Agency (国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)
当社から派遣されている衛星運用スタッフについて
関東情報サービス株式会社(KISキャリア)からは現在、衛星運用で4人派遣されております。
衛星運用で活躍している派遣スタッフを紹介します!
衛星運用で活躍している派遣スタッフを紹介します!

志望動機
国家プロジェクトを扱う国の機関で働くことができること。また、宇宙開発の第一線で働くことで社会に貢献していることが実感できるだろうと思ったのが志望した理由です。(業務の対象である人工衛星やそれに関する技術、情報処理技術に興味がありました。)
職場環境
人工衛星の運用に配属されると、まず2か月間にわたり担当する人工衛星についての学習と扱うシステムの訓練が実施されるため、知識や経験がなくても心配することはありませんでした。
実際先輩の方々も未経験の方が多くお互いフォローしながら日々運用業務にあたっているので安心して仕事が出来る環境が整っていると思います。
リーダーとして
国家プロジェクトを扱っているということでセキュリティはかなり厳しい職場となります。
セキュリティカードの紛失や情報漏洩などはJAXAはじめ関係各所に多大な影響を及ぼしてしまうため、セキュリティ関連の知識やコンプライアンスの知識を深めメンバーとともに共有し違反が無いように努めています。
やりがい
人工衛星に故障などのトラブルが起きたときは適切な対応を取らなければ、最悪人工衛星の運用を終わらせてしまうかもしれない危険を孕んでいます。プレッシャーは大きいですが、無事に正常な状態に復旧させることが出来たとき、または未然に防ぐことが出来たとき、国家プロジェクトの一旦を担っている実感がわいてやりがいを感じることができます。
国家プロジェクトを扱う国の機関で働くことができること。また、宇宙開発の第一線で働くことで社会に貢献していることが実感できるだろうと思ったのが志望した理由です。(業務の対象である人工衛星やそれに関する技術、情報処理技術に興味がありました。)
職場環境
人工衛星の運用に配属されると、まず2か月間にわたり担当する人工衛星についての学習と扱うシステムの訓練が実施されるため、知識や経験がなくても心配することはありませんでした。
実際先輩の方々も未経験の方が多くお互いフォローしながら日々運用業務にあたっているので安心して仕事が出来る環境が整っていると思います。
リーダーとして
国家プロジェクトを扱っているということでセキュリティはかなり厳しい職場となります。
セキュリティカードの紛失や情報漏洩などはJAXAはじめ関係各所に多大な影響を及ぼしてしまうため、セキュリティ関連の知識やコンプライアンスの知識を深めメンバーとともに共有し違反が無いように努めています。
やりがい
人工衛星に故障などのトラブルが起きたときは適切な対応を取らなければ、最悪人工衛星の運用を終わらせてしまうかもしれない危険を孕んでいます。プレッシャーは大きいですが、無事に正常な状態に復旧させることが出来たとき、または未然に防ぐことが出来たとき、国家プロジェクトの一旦を担っている実感がわいてやりがいを感じることができます。
業務経験 3年目 20代男性

志望動機
自分の知らない分野を知れる仕事に就けたらと思い、いろいろな会社について調べる内に、この会社の業務のひとつである人工衛星の分野に興味が湧きました。衛星を使って生活を支える仕事、新しい可能性を模索していく仕事というのは面白そうだな、と思ったのが志望した理由です。
やりがい
継続的な観測データの蓄積によって後年の研究や解析に役立てるためのミッションなので、通常、24時間365日、正常に稼働し続ける必要があります。
何かしらのトラブルが発生したとして、観測データの損失はミッションの品質を損なう重大なリスクになります。
そういった意味で、少なからずプレッシャーを感じながら業務に当たっています。そして、大きなプレッシャーの反面、やりがいが大きいと思っています。
自分の知らない分野を知れる仕事に就けたらと思い、いろいろな会社について調べる内に、この会社の業務のひとつである人工衛星の分野に興味が湧きました。衛星を使って生活を支える仕事、新しい可能性を模索していく仕事というのは面白そうだな、と思ったのが志望した理由です。
やりがい
継続的な観測データの蓄積によって後年の研究や解析に役立てるためのミッションなので、通常、24時間365日、正常に稼働し続ける必要があります。
何かしらのトラブルが発生したとして、観測データの損失はミッションの品質を損なう重大なリスクになります。
そういった意味で、少なからずプレッシャーを感じながら業務に当たっています。そして、大きなプレッシャーの反面、やりがいが大きいと思っています。
業務を遂行するうえで必要なスキル
有効なスキルや技術
英語
アンテナ局は国内だけではなく海外のアンテナ局も使用しているため英語でのやり取りが必須となっているからです。また、米国航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)等の宇宙関係の施設とも英語でのやり取りがあります。
無線の資格
人工衛星との通信は無線を使用しており、施設に無線資格者の配置が必須となっているからです。資格を保有していれば人工衛星だけはなくアンテナ局等ほかの職場でも活躍の場があり業務の幅が広がります。
プログラミングやネットワークの資格
人工衛星の運用は様々なネットワークを介していろいろな職場とつながっています。そのためネットワークスペシャリストやプログラミング経験者は人工衛星運用業務の他にも活躍の場が増え長期的な活躍が期待できます。
アンテナ局は国内だけではなく海外のアンテナ局も使用しているため英語でのやり取りが必須となっているからです。また、米国航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)等の宇宙関係の施設とも英語でのやり取りがあります。
無線の資格
人工衛星との通信は無線を使用しており、施設に無線資格者の配置が必須となっているからです。資格を保有していれば人工衛星だけはなくアンテナ局等ほかの職場でも活躍の場があり業務の幅が広がります。
プログラミングやネットワークの資格
人工衛星の運用は様々なネットワークを介していろいろな職場とつながっています。そのためネットワークスペシャリストやプログラミング経験者は人工衛星運用業務の他にも活躍の場が増え長期的な活躍が期待できます。
運用業務の課題や今後の技術展望

人工衛星ミッションデータの有効活用
ミッションデータを活用しているところは気象庁やJAFICなど規模の大きいところとなっており、まだミッションデータの活用方法がわからないといったところが大多数という状況だと聞いています。よってミッションデータを一般ユーザが容易に利用できるシステムの開発や、衛星データを利用したことがない産業、地域に向けた衛星データの利用促進に取り組み人工衛星の利用価値をさらに高めていく必要があります。
人工衛星運用データの有効活用
人工衛星を打ち上げてから運用終了となるまで、ほぼすべての衛星監視用で取得したデータを保管しています。そのデータを解析し評価することで次の人工衛星にフィードバックし、より進化した人工衛星の設計・開発の手助けとなるよう解析システムや評価システムの開発に取り組む必要があります。
運用者の作業負担の軽減
運用や計画作業において人為的ミス削減のための自動化や運用文書の電子化による作成や保存に取り組む必要があります。