KEK

施設概要

高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、高エネルギー物理学・加速器科学・物質構造科学などの総合研究機関です。
この研究機関では、宇宙の始まりや物質の構造を解明、宇宙や物質の起源を探るといった研究をしています。
下の写真は、KEKの全体を航空写真で撮影したもので、茨城県つくば市にあります。 航空写真を見てもわかる通りにとても広大な敷地を持っている研究施設です。 また、KEKではATF、STF、入射器、KEKBといった各加速器施設があります。

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主な業務

加速器運転業務

KEKでは、ATF、STF、入射器、KEKBの4つのセクションに別れて研究者の方々を技術的に支援しています。 加速器運転は24時間体制で実施されますので、安定した運転ができるようにサポート体制を整えています。

また、必要に応じて各種通信ケーブルの作成や機器の設置、設定など、ハードウェア系の作業も実施しています。 イーサネットケーブルとコネクタの結線、加速器の測量や調整作業などのメンテナンスが現在行なっているハードウェア業務の一例です。 加速器施設の入退室を管理するインターロックシステムを弊社で開発し、運用及び保守もしています。




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開発業務

ソフトウェア開発には、主にLinux系OSが用いられ、プログラミング言語はC/C++、Java、Python、PHP、Fortranなどを使っています。 制御系ソフトウェアはEPICSと呼ばれる加速器などの制御システムを構築するためのソフトウェアを用いています。 開発作業はチームで取り組むときもありますが、基本的にはお客様の要望にすぐに応えるため単独で作業をすることが多いです。 例えば、マシントラブルによる仕様変更、データ解析ソフトの仕様変更などが必要になる事があります。 そのような時には各個人の柔軟で迅速な対応が求められます。加えて、日々効率よく加速器を運用していかなくてはなりません。 そのために、日頃から各グループの課員たちと情報共有を密にとる事で、 お客様に満足していだけるための様々な必要な知識や技術を共有しています。





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職場の特徴

真面目で親身な職場

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業務の特性上、KEKの場合はスタッフ同士が直接顔を合わせて交流する機会は少ないですが、 真面目で技術的な話が好きという方が多いところです。作業内容は共通している部分が多い為、 その手の話題でやり取りすることが多々あります。 また、分からないことを質問すると余談混じりで答えてくれることもあります。 加えて、判断に迷っていると親身になって相談にのってくれます。


未経験でも質の高い技術者を目指せる新人研修

通常、研修は本社で実施されますが、当部署では現場に常駐しながら実施する形となります。研修の形式はOJTを採用しているため、 現場レベルでの技術の習得がしやすい環境にあります。 そのため、比較的早い段階から現場での業務で活躍することができるようになります。
 基本的な研修内容については、IT初心者でも業務を行える内容になっています。 加えて、OJTの特性を活かして、その人のITに関する知識や技術のレベルに合わせた研修内容にその都度合わせます。

 例として、プログラミングなどが未経験であった場合の研修内容を紹介します。

 以上のような研修を2ヶ月〜3ヶ月かけて行います。